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Richy KAZU(リッチー・カズ) について

臨床歴37年、開業歴30年の「鍼灸をほとんどしない鍼灸師」です。しない理由は「誰でもできればしたくないはず」だからです。 鍼灸より効果的なオリジナル施術(指圧、ツボ押圧)を開発しました。この方法を基に「難治性」と言われる疾患の施術を得意としています。 徹底的な現場主義です。既存の医学常識にとらわれない「本当の治病学・治病法」を提供しています。 誤った医学常識は患者さんを不幸にします。医学情報の誤りを見抜ける理由は「人ごとと思っていない・真摯に病気に向かう」からです。 また、「心からの笑いが治る力を上げる・共に喜びあえる」ことを施術を通じて実現しています。明るく楽しく暖かい施術所です。 「病気になって症状に苦しみ、回復に時間がかかり、経済的にも苦しみ、辛い日々を耐えて過ごす」より、「病気にならない様に、先回りしてケアする」未病ケアの開発が必須と考えて「病気にならない未病ケア」を開発しました。 この方法で施術するには資格は要りません。どなたでも覚えればできる施術法です。スペシャリスト養成の協会を創りました。 「一般社団法人 日本リッチーケア協会」が未病ケア「リッチー・ケア」の教育・認定・フォロー・バックアップを致します。

水分の摂取量について(むくんでるのに、まだ飲むの?)

5月に入り、ぐっと暖かくなってきました。いよいよ初夏の到来ですね。

この時期になると話題になるのが、水分摂取量についてです。多くの記事が「大量の水分摂取を推奨」しています。

しかし、臨床の現場で感じるのは、「水分摂り過ぎの方が身体に悪い」です。実際に水分を摂りすぎると、、、

  • 身体が冷える
  • 消化力が落ちる
  • むくむ

そんなことが起こります。びっくりしませんか?

身体の冷え解消に水分摂取だとか、内臓の調子を良くするために水分摂取とか、むくみの解消に水分摂取とか、信じてやってる人が多いことに驚かされます。

なぜ冷える?:水って、体温より冷たいですね。それを身体にたくさん入れ過ぎたら冷えるのは道理です。胃も冷えるので、動きが悪くなりますね。消化力低下にもつながります。

なぜ消化力が落ちる?:水をたくさん飲んだら、胃液が薄まりますよね。消化能力が落ちます。そのまま小腸に運ばれても栄養を充分吸収できないことも起こり得ます。

なぜむくむ?:むくみは元々、血管から滲み出た水分です。水分摂取が多すぎるとシミです水分も多くなりがちです。そして、むくみの主成分は水分ですから冷えてしまいます。また、むくみはデトックスの逆でもあります。

大量の飲水に医学的根拠がないという学説もあります。      http://www.afpbb.com/articles/-/2373704?pid=2800594

厚生労働省も、大量の飲水を推奨しているわけではありません。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html

普通に飲食しているだけで、1日1.8~2.3ℓの水分摂取もできています。http://www.kkrhiroshimakinen-hp.org/kakuka/eiyouka/pdf/43.pdf

無理やり、大量に飲むのは健康的ではなくて、

適当に、好い加減に、喉の渇きに合わせて。

これが、基本ですね。

 

 

アトピーのスキンケアについて1

アトピーは「皮膚の病気ではなくて、皮膚に症状のある病気」です。デトックス力が弱い体質×小腸の粘膜機能障害が原因で起こります。

皮膚に出る症状は、基本的にデトックスですから、必要以上に抑え込まないほうが良い症状です。溜まった老廃物を排泄するために、浸出とカユミが起こります。

カユミは老廃物を排泄を良くするために起こります。引っ掻くことによって、老廃物の排泄を促進することができます。

しかし、カユミは引っ掻いて過剰に皮膚を傷つけやすい行為という一面も持っています。掻くことでデトックスを促進するけれども、皮膚を傷つけることで回復を遅らせてしまうのです。

引っ掻いて皮膚を傷つけると、傷口に炎症が起きます。そして、乾燥が強くなり皮膚がゴワゴワになってしまいます。

デトックスの反応で皮膚から浸出とカユミが起こるけれど、カユミで皮膚を傷つけて回復を遅らせてしまうというジレンマが起こります。

しかし、これを完全に除去することは難しいばかりではありません。また、ある程度は必要な大事な回復反応なのです。

痒いのを我慢し続けることは、並大抵なことではありません。ですので、引っ掻くことを強くは制限はしません。その方が良い結果が出ます。

施術と併せて、引っ掻く行為は、丈夫で綺麗な皮膚を取り戻していくプロセスとして必要な行為なのです。

しかし、その際気をつけなければならないことがあります。それは、肌に触れる洗浄剤です。洗濯石鹸、柔軟剤、シャンプー、リンス、トリートメント、固形石鹸、ボディソープなどは特に注意してほしいものです。

つづく

アトピーのスキンケアについて2

皮膚に触れる洗浄剤は、アトピーの回復にとても大きなファクターです。洗浄剤には界面活性剤が配合されています。これは、皮膚バリアを壊します。

しかし、そもそも皮膚バリアは引っ掻くことで壊されてしまっています。それよりむしろ気をつけるべきなのは、化学物質が皮膚を通過して体内に侵入してしまうことです。

皮膚は、外界の異物をブロックするという働きを持っています。傷ついた皮膚の傷口からは異物が侵入します。これが繰り返し起こることによって皮膚が過敏になります。

化学物質中でも刺激性の強いものが、何度も何度も皮膚を刺激することで、皮膚の過敏性はどんどん強くなります。

そして、それが皮膚の回復をだんだん悪くしてしまうという悪循環を起こしてしまうのです。この現象がアトピーの病態をより複雑にします。

洗浄剤は、日常生活の中でいろいろな形で皮膚に接触します。中には、皮膚バリアを通過してしまうものまであります。

洗浄剤を全く使用しないで生活していくことはとても難しいことです。不可能と言っても良いと思います。

だからなおのこと、できるだけ、安全性の高い物質が使用されている洗浄剤を使用することをお勧めしたいです。

つづく

 

経皮吸収と経口吸収3(経皮吸収編)

経口吸収の正常な寛容力は、                         1、身体の全体力が旺盛                          2、小腸の機能が正常   このふたつの条件で保たれていると書きました。

では、次に経皮吸収を考えてみましょう。皮膚は異物を全てブロックし、体内に侵入しないようにするための組織です。

異物の侵入を防ぐために、表皮の外面は皮膚バリアで保護されています。これは、皮脂と汗が混じり合っているもので、潤いを保つ働きもあります。

しかし、近年の化学物質の氾濫で、皮膚バリアを通過してしまったり、皮膚バリアを壊してしまうような物質が身の回りに溢れるようになりました。

異物が皮膚バリアを通過して、体内に侵入すると免疫細胞が異物を排除するように働きます。

免疫の仕組みは少し複雑なので割愛しますが、異物排除反応の繰り返しで、免疫反応が過敏になると皮膚アレルギーを起こします。

皮膚のカユミを伴うので、皮膚を掻き壊してしまい、皮膚が傷つきます。そして、傷に異物が触り刺激し、カユミが起こるという悪循環に陥ってしまいます。

この悪循環を断ち、健全な皮膚に戻すには、皮膚バリアを保護することが必要です。

そのためには、経皮吸収されない、或いはされてもアレルギーを起こしにくい成分の使用されているものの選択が必要です。

顔に使うスキンケア用品、メイク用品、シャンプやリンス、トリートメント、ボディの石鹸やボディーソープ、洗濯石鹸などは特に気をつけたいですね。

加えて皮下の循環を良くして、デトックスを促し健全化することも必要です。これにはオリジナルの指圧(Hands Rub)が役立ちます。

自律神経の乱れがある場合は、自律神経施術(Stick Press)、内臓リンパの機能低下がある場合は、内臓リンパ施術(Lymph Touch)を併用します。

http://www.kanwado.net/treatment/

経皮吸収と経口吸収の、両輪を共に改善していくことがとても大事です。片手落ちでは効果的ではありません。

つづく

経皮吸収と経口吸収2(経口吸収編)

さて、口から入っていく飲食物は「身体にとって、危険かもしれない全くの異物」な訳です。

しかし、それらをを取り込んで消化し栄養摂取しないと、身体は維持できません。皮膚などのように、異物をことごとく拒むようなシステムではないのです。

異物をことごとく拒むようなシステムでは、飲食物全てが排除の対象になってしまい、アレルギー反応が起こってしまいます。

ある程度寛容にできているから、飲食物から栄養が吸収できるんですね。だけれども、悪いものが入ってきたときに対処できないとマズいわけです。

だから、まず胃液という酸(塩酸のような酸です)で消毒します。それをかいくぐってしまわれた場合は、嘔吐とか下痢で排泄されます。

こうやって、消化器内は健全に保たれ、消化吸収によって栄養が身体の隅々まで供給されるから、生きていけるわけです。

ところが、経口での飲食物の摂取でもアレルギー反応が起こってしまうことがあります。食物アレルギーです。

これは、飲食物がもともと合わなくて起こるのではなく、身体の寛容力が低下して起こってしまうと考えています。

臨床でいつも経験していることなんですが、経口吸収に対してのアレルギー(食物アレルギー)のある方は、消化器の中心である小腸や身体の全体力が低下している場合が多いのです。

腸や身体の全体力が低下しているので、身体の寛容力も低下してしまうのです。いや、むしろ低下させることで身体を守っているのです。

だから、小腸や身体の全体力を向上させてあげることが、より根本的な問題解決と言えるでしょう。

リッチーケアメソッドは、身体の全体力をオリジナルの指圧(Hands Rub)で改善し、小腸の機能をオリジナルの内臓リンパ施術(Lynph Touch)で改善していきます。http://www.kanwado.net/treatment/

つづく

経皮吸収と経口吸収1(総論)

外界と体内は厳格に仕切られています。仕切られているのは、
1、皮膚
2、粘膜 です。
皮膚は、外界に接する最も広い面積を持ちます。外界からの異物の侵入を防ぐためのバリア機能と、バリアを作るための働きを含む排泄機能が備わっています。
バリア機能だけですので、吸収機能はありません。吸収しない様にできているともいえます。薄い皮膚の膜だけで外界との境を作っています。
粘膜は、呼吸器と消化器、目や耳、泌尿器、性器などの粘膜が外界に接しています。目や耳、泌尿器、性器は皮膚と同じで吸収機能を持っていませんが、呼吸器と消化器の粘膜は吸収機能が備わっています。
呼吸器は空気を吸収し、それ以外は吸収しないようになっています。消化器は食物から必要な成分だけ吸収し、他は排泄します。
皮膚と目や耳、泌尿器、性器などは吸収機能が備わっていないため、異物侵入に対しては厳格に対処します。その性質から、炎症などで異物の侵入が何度も起こると、アレルギー反応を起こします。
呼吸器と消化器は異物を吸収する働きがありますから、少し寛容にできています。呼吸器は空気だけを取り入れる訳ですが、空気中には様々な異物が混在しています。それをブロックして、必要な空気成分だけを取り込みます。
呼吸器の粘膜に炎症が蔓延し、異物の侵入が重なるとアレルギー反応を起こしてしまいます。典型的な粘膜の慢性炎症が喘息です。
消化器の粘膜は、飲食物から栄養を吸収します。飲食物という、全くの異物を体内に取り込んで、必要な栄養素を吸収して不必要な物質は便として排泄します。
身体と全く異質の物質を取り込んで分解し、必要なものだけを吸収し、不必要なものは排泄するというスゴ技をいつも行っています。
身体に合わないものを取り込んだ時も、なるべくアレルギーを起こさないでおく「免疫寛容」という余裕のある働きを備えています。
口に合わないという言い回しがありますが、よほど相性の悪い食べ物ということができるかもしれませんね。
つづく

春のデトックスとアトピー

春は一年でいちばんの「デトックス時期」です。秋から冬にかけた低気温時期に溜まった毒素が排泄されます。

一般の人でも、この時期は「なんとなく体調が優れない」、不安定な季節です。デトックスによって、不快な症状などで体調が悪くなりがちになります。

アトピーに人も例外ではありません。皮膚状態が「悪化した?」と思うような症状が現れます。

また、皮膚を触るクセや、ストレス解消の代償手段で皮膚を触ったりすることで「カユミ」が起こり、掻いてしまうと皮膚状態が悪化します。

しかしこれは、「デトックス力が弱い体質」のアトピーの皆さんに起こる「皮膚からのデトックス」です、悪化ではありません。

当院で行う「リッチーケア」は、「掻いても悪化しない皮膚をつくってしまう」施術法ですが、この時期だけは例外です。少しだけ皮膚状態が悪化します。

デトックスされずに老廃物・毒素が身体に蓄積するより、デトックスで体内浄化が進んだ方が良いと思ってください。

どうしても気になるのであれば、この時期だけは「なるべく皮膚を触らない」ように心がけると良いですね。

一刻でも早くなんとかしたい方は、ご相談ください。

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと3

それでもなお、身体の冷えは防ぎにくい場合も日常では多いです。なので、入浴で一日の冷えをリセットすることをおススメします。

半身浴、または炭酸浴がオススメです。

半身浴は、みぞおちから下だけお湯に浸かって15分以上、できれば20分浸かり続けて下さい。お湯の温度はぬるま湯程度ですが、自分が心地良い温度を目安にして下さい。

炭酸浴は、市販の入浴剤を使うより、重曹とクエン酸、自然塩を使う方が経済的です。余分な香料とか色素も付いていません。

重曹大さじ×3、クエン酸大さじ×1、自然塩大さじ×1の割合で使って下さい。湯の温度は、同じ様に心地良く感じる程度で良いです。

炭酸浴は、半身浴に比べ短時間で芯から温まります。炭酸が皮膚から吸収され、結果的に血行が良くなるのです。

半身浴は、ゆっくりお風呂に入ってリラックスしたい方にオススメで、炭酸浴は、時間がなくてゆっくり入っていられない方にオススメです。

身体の冷えは、現代生活で避け難く、冷えの蓄積で身体は弱ります。

足を温める、飲食で冷えない様にする、入浴で身体を温める。この3つの方法を日常生活に取り入れて、健康生活を実現して行きましょう。

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと2

足元の冷えに注意することに加えて、心がけたいのが冷たいものの飲食です。冷たいものを飲食すれば、内臓を冷やしてしまうことになります。

内臓は冷えると働きが悪くなりますから、身体のパフォーマンスが落ちてしまします。暑い時は、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えるので要注意です。

併せて気を付けたいのが、水分の摂り過ぎです。冷やした水でなくても、温めてあっても、摂り過ぎは冷えにつながります。

水分を摂り過ぎると、循環血液量が増えます。そうすると、過剰な水分はむくみとなって身体の末端に停滞します。

停滞した水分は、外気温に冷やされたりすることになります。そして、身体が冷えてしまうのです。

加えて、食事前後の水分の大量摂取は、胃液が薄まってしまうので消化力が落ちたり、胃酸が薄まって、殺菌能力が落ちるという弊害があります。

水分の大量摂取は、デトックスに良く、アンチエイジングにつながるなどと謳われたりしていますが、摂り過ぎは逆にエイジングを進めます。

つづく

 

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと1

1身体の冷えに注意する。(血行を悪くしない様心がける)

夏の冷房、冬の暖房共に、足元が冷えてしまします。足が冷えると、足先の冷たい血液が心臓に戻る途中にお腹を通過する際に、「内臓の熱を奪い」ます。

内臓は、冷えると働きが悪くなります。内臓は身体のエンジンです。エンジンの性能が落ちれば、身体は元気を失います。

対策は、足の甲に使い捨てカイロを貼る。これがオススメです。お腹や腰にカイロを貼っている方がいらっしゃいますが、冷えは身体の中から起こります。

中から冷やされてしまっているのに、表面から温めるより、中から冷えない様にした方が良いのです。それが、足の甲にカイロを貼るという方法です。

カイロを貼ることが難しい場合は、シルクの5本指靴下を履くことをお勧めします。シルクの作用で足がベトつかないため、冷えにくいのです。

しかし、冷えを防ぐことはできても、温めることはできないので、保温にはなっても加温にはなりにくい方法です。

つづく

 

現代生活で「最も大事なこと」2

答えは、「この環境の中でも、健康で生き続けられる身体を維持する」です。私たちの身体は、ある程度の毒物には耐え得る様になっています。そして、それらを分解したり排泄したりする力も備わっています。
その力を維持すれば、健康に生きられるのです。不健康なものを一切取り込まずには生きられません。だったら、取り込んでも健康を維持できるだけの身体を持てば良いのです。
もちろん、なるべく取り込まない工夫は必要です。しかし、それが過剰になると、逆に取り込んでしまったというストレスが増えてしまい、身体のパワーが落ちてしまい、本末転倒になりますから要注意です。
「この環境の中でも、健康で生き続けられる身体を維持する」智恵は、伝統医学の中に溢れています。身体のパフォーマンスを上げる智恵です。
それなのに、この宝物はなかなか広がらず、浸透しません。理由は、忙しい現代生活にマッチした方法がほとんど無いからです。
リッチーケアは、自分で行なうケア、施術として受けるケア、双方のケアを用意しています。ご自身の生活の中に、習慣として取り入れることが容易な方法です。
身体本来の能力を落とさずに、最大限に発揮して、健康に生き続けるには過酷な現代を、元気いっぱいに生きて行きましょう!

現代生活で「最も大事なこと」1

汚染された空気を吸ってて、健康になるでしょうか?
汚染された水を飲んでて、健康になるでしょうか?
農薬だらけの野菜を食べてて、健康になるでしょうか?
添加物だらけの食品を食べてて、健康になるでしょうか?
化学物質だらけの日用品を愛用してて、健康になるでしょうか?
薬を飲んでて、健康になるでしょうか?
恐らく皆さんの答えは、全て「ノー」ですね。これだけを考えてみても、健康に生き続けることが難しい現代生活だと理解できます。
では、これらを全て排除して生きることは可能でしょうか?「イエス」と答えられる方は、ほぼいらっしゃらないと思います。
健康に生きるために必須なものが、とっても危うくなっているのが現代です。さりとて、それらを完全にすることはほとんど不可能に近いのです。
しかし、私たちの願いは健康に生きることであり、健康な人生を全うすることです。それを実現するにはどうすれば良いのか?

つづく

【アトピー、回復への道すじ】6

ハイパーターンオーバーが終わると、キレイで、キメが細やかで、シットリ感のある、丈夫な皮膚になります。

ノーマルスキンに人よりも、皮膚がキレイになったりするんですよ!自分のことと捉えて施術してますから、とっても嬉しく感じます。

そして、アトピーで苦しんでいた時、炎症を繰り返し、軟膏を塗り過ぎて、黒ずんでしまった皮膚までもが、再生が起こって行くと共に改善されて行きます。

黒ずんだ皮膚の改善が最も時間がかかるのですが、一般的には改善不可能なことなので、とても喜んでいただけます。

以上が、ざっとした回復への道すじなんです。アトピーは皮膚に起こる症状ですが、皮膚の病気ではありません。そして、とても複雑な背景を持っていることが多いのです。

ですから、回復のためのプログラムについてもそれぞれ違います。その方に適したベストの方法を取ることで、回復を目指して行きます。

最も大事なことは、ちゃんと通院することです。回復してくると、通院間隔を空けたくなりますが、回復の度合いに則していない場合は得策ではありません。

人ごとだからと思っていないがゆえに、敢えて書かせていただきますが、自己判断で誤ると、回復が大幅に遅れてしまします。

そのようなケースを何度も経験し、ご本人も含め、とても辛い思いをしてきました。それを避けるため、最短での回復を目指すため、施術しています。

【アトピー、回復への道すじ】5

さあ、そうしてカサカサ皮膚の状態を脱すると、脱皮が起こり始めます。とにかく皮膚がドンドンとボロボロむけるのです。

皆さんは、悪化したんじゃないかとビックリします。せっかく回復してきたのに、また振り出しかとガッカリします。しかし実は、これも回復の道すじなのです。

何が起こってボロボロむけだすのかというと、皮膚の再生が起こっているからなのです。これを、ハイパーターンオーバーと名付けています。

カサカサ状態を脱して、新しく再生したキレイな皮膚に変わる時に起こる変化です。

キレイな皮膚ができて来るのですが、まだ出来立てのほやほやの状態で、薄くて弱い皮膚なのです。

だから、バリパリになって剥がれ落ちる。その下に同じような状態の皮膚が控えていて、また剥がれ落ちるということが繰り返し行なわれます。

このハイパーターンオーバーは、一日に何度も繰り返されることがあります。中には、毎時間むけては再生しというケースもあります。

このハイパーターンオーバーを繰り返しているうちに、薄くて弱かった皮膚が徐々に厚みを増して、強くて丈夫でキレイな皮膚に変わって行くのです。

つづく

【アトピー、回復への道すじ】4

赤くてカサカサした皮膚で、表面のカユミを伴うものは、アトピーのカユミではありません。アトピー症状のデトックスは終わっているのです。

しかし、これが手強いのです。というのも、アトピーの皆さんは、皮膚を気にしているため、いつも皮膚のどこかを触っています。

クセになっているのです。習慣になってしまって、知らないうちに触ってしまっているのです。

皮膚は触るとどうなるか?カユくなるのです。ノーマルスキンの方でも、皮膚を触っているとカユミを誘発します。

そして、掻いてしまいます。厄介なのは、カユミは掻くことによって強くなり、広がって行くのです。あっちもこっちもがカユくてたまらない〜〜〜となってしまうのです。

こうなると、カユいから掻く→皮膚を掻き壊す→掻き壊された皮膚は傷つき回復が遅れてしまう。という悪循環に陥ります。

この様な悪循環を断ち切るため、「皮膚を触らない様にね〜〜〜」とお伝えしていた時期がありました。睡眠時以外は触らないでねと伝えていました。

しかし、上手く行かないのです。皆さんは良くなりたい一心で、触らない様に心がけます。

しかし、触らない様に心がければ心がけるほど、触りたくなりストレスを感じます。そして、触るとカユミがリバウンド、、、掻きまくってしまうのです。

どうするんだ?と途方に暮れ懸かっていたときに友人からヒントが来ました。病気の苦しみを人ごとでなく、自分の問題として施術に当たるということです。

当たり前といえば当たり前のことですが、当たり前のことをできてる医療関係者って、実はまれなんです。

この、当たり前のことを、再度自分の胸に刻むことで突破口が開けました。触らないことを強制しない日常生活を送ってもらうことが可能になりました。

つづく

 

【アトピー、回復への道すじ】3

ゴワゴワ、ジクジクの皮膚が改善されてくると、ゴワゴワの部分は皮膚の厚ぼったさが変化します。ジクジクの部分は乾いてきます。

そうすると現れるのが、カサカサして赤みを帯びた皮膚です。ですが、ごわごわして暑く固い感じや、ジクジクして浸出液が排泄されるところは改善されています。

赤みを帯びた皮膚は、カユミを伴います。このカユミが問題なのですが、カユミには二種類の分類があります。

  1. 身体の奥から湧き上ってくるようなカユミ:これはアトピーのカユミです。不要な老廃物を排泄するためのカユミ、デトックスのカユミです。
  2. 皮膚表面のカユミ:これは赤くなって炎症を起こしている皮膚、カサカサしてホコリや雑菌に曝されている皮膚に起こる症状です。

このふたつのカユミを混同してしまうと、回復の度合いを見誤ります。1のカユミは、まだデトックスが必要ですし、2は皮膚の保護が必要です。

1の状態に関しては、皮下に溜まった老廃物のデトックスを促す施術(漢和堂指圧)と内臓のケア(内臓リンパケア)が必要です。粛々と施術を繰り返すことが肝心です。

2の状態の場合は少し厄介です。回復が進んでいる状態なのですが、ここで保湿剤などに頼り切ってしまうと、皮膚の保湿機能が戻ってきません。

ですので、いつも習慣的に保湿ではなくて、必要なときに最小限に保湿が望ましいです。また、保湿剤はホコリや雑菌を集めて、くっ付いたままにしてしまう可能性があります。

つづく