首が凝ると、心も身体も病む。4

なぜ、首が凝るといけないのか? その2「自律神経が乱れる」
「首インナーマッスル」の凝りは体質を悪くするだけではありません。
自律神経のバランスも乱れてしまうのです。自律神経は、身体の内部環境を自動調整してくれている、とても大切な働きをしています。
1、内臓を動かす指令などを出し、内臓の働きや内臓同士の共同作業をコントロールしています。
例えば、ご飯を食べると自動的に胃腸が消化活動を始めたり、運動すると自動的に脈拍が増えたりするのは自律神経の指令によるものです。
2、身体を守る仕組みである免疫もコントロールし、身体を守る情報を収集し、それに対する指令を出しています。
例えば、病原菌が侵入して来ると熱を出して免疫細胞を活性化して菌を攻撃したり、細胞が突然変異して癌化すると、免疫細胞が癌細胞を攻撃したり排除したりします。
3、ホルモンを分泌する内分泌器官に働きかけ、ホルモンの分泌指令を出し、ホルモンバランスを調整しています。
例えば、身体に炎症が起こると副腎皮質ホルモンを分泌する指令を出し炎症を抑える様に働きかけたり、女性の場合は月経周期に従い女性ホルモンを分泌する指令を出し、子宮粘膜を充実させたりします。
この様に身体にとって必要不可欠な重要な作用を、自律神経は日夜途切れること無く、黙々と自動調整してくれているのです。
この大事な自律神経は、全身に張り巡らされて身体中に分布しています。そして、自律神経の中枢は脳にあります。全身に張り巡らされる自律神経と自律神経の中枢のある脳をつなぐジョイント部分が首なのです。
「首インナーマッスル」の凝りが慢性化すると、ジョイント部分である首の凝りによって自律神経の末端と中枢の連絡と指令がスムーズにいかなくなります。
末端と中枢の連絡と指令を強制的に行わなければ、身体の内部環境を整えることが出来なくなります。自律神経の負担が増えて、次第にバランスが乱れて来てしまうのです。
自律神経のバランスが乱れると、身体に色々な症状が起こりやすくなり、症状がいくつも複合で起こったりする様になります。
逆上せたり、下痢したり、食欲がなくなったり、暑くないのに汗が出たり、動悸がしたり、めまいがしたり・・・多岐多彩な症状が起きていまします。自律神経失調です。
いくつもの症状が起きてしまうことだけでも相当厄介なのですが、実は災難はそれだけではありません。その症状自体が回復し難くなってしまうのです。
色々な症状が於きやすくなり、その症状が回復し難くなってしまうのです。しかも、色々な検査での異常は見られず、効果的な薬もありません。
「首インナーマッスル」が凝ってしまうことで、自律神経が乱れてしまい、色々な症状が起こり、回復し難いということがお解りいただけたでしょうか。
まだこの他にも障害が起こります。
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