自律神経失調3

首の深層筋(この筋肉群を「首インナーマッスル」と名付けています)が凝ってしまうと、とても不都合なことが起こります。

それは、血液の巡りが悪くなるということです。血液は血管で運ばれますが、血管は筋肉の中を走っています。

ということは、筋肉が凝って固く締まってしまうと、血管を締め付けてしまうということが起こってしまいます。

血管は締め付けられることで、充分な血液を運べなくなってしまいます。血管が締め付けられることで狭くなってしまうからです。

血管意は動脈と静脈がありますが、動脈は心臓から血管を送る血管です。静脈は心臓へ血液を戻す血管です。

動脈は弾力があって強いポンプ作用があるので、少々締め付けられても血液を充分送ることが出来ますし、不十分な際は心臓のポンプ作用が増強されます。

ところが、この作用が強くなることで、後述する静脈の作用と相まって「脳の充血」が起こりやすくなります。脳内が血液過剰になってしまうのです。

そして、一方の静脈は、動脈のようなポンプ作用が乏しく、心臓の助けも及びにくいのです。

そうなると、首の凝りによって締め付けられた静脈は、循環が悪くなり、脳へ送られた血液の還りが悪くなります。

静脈の循環不良で、今度は脳内に血液がうっ血してしまうことになるのです。

動脈は凝りで脳に充血を起こし、静脈は凝りで脳にうっ血を起こします。脳内に血液充満と渋滞が起こります。

そうすると、自律神経にも悪影響が及びます。

つづく