【アトピー、回復への道すじ】3

ゴワゴワ、ジクジクの皮膚が改善されてくると、ゴワゴワの部分は皮膚の厚ぼったさが変化します。ジクジクの部分は乾いてきます。

そうすると現れるのが、カサカサして赤みを帯びた皮膚です。ですが、ごわごわして暑く固い感じや、ジクジクして浸出液が排泄されるところは改善されています。

赤みを帯びた皮膚は、カユミを伴います。このカユミが問題なのですが、カユミには二種類の分類があります。

  1. 身体の奥から湧き上ってくるようなカユミ:これはアトピーのカユミです。不要な老廃物を排泄するためのカユミ、デトックスのカユミです。
  2. 皮膚表面のカユミ:これは赤くなって炎症を起こしている皮膚、カサカサしてホコリや雑菌に曝されている皮膚に起こる症状です。

このふたつのカユミを混同してしまうと、回復の度合いを見誤ります。1のカユミは、まだデトックスが必要ですし、2は皮膚の保護が必要です。

1の状態に関しては、皮下に溜まった老廃物のデトックスを促す施術(漢和堂指圧)と内臓のケア(内臓リンパケア)が必要です。粛々と施術を繰り返すことが肝心です。

2の状態の場合は少し厄介です。回復が進んでいる状態なのですが、ここで保湿剤などに頼り切ってしまうと、皮膚の保湿機能が戻ってきません。

ですので、いつも習慣的に保湿ではなくて、必要なときに最小限に保湿が望ましいです。また、保湿剤はホコリや雑菌を集めて、くっ付いたままにしてしまう可能性があります。

つづく