アトピー性皮膚炎は皮膚に特有の症状の出る病気ですが、皮膚の病気ではありません。
という話は聞いたことがあるかもしれませんね。では、どんな病因なのでしょうか?
実は、二つの病態が重なって起こる病気なのです。その二つの病態とは、
1小腸の粘膜障害
2デトックス力が弱い です。
詳しく説明しましょう。
1小腸の粘膜障害:小腸は7メートルもある巨大臓器です。そして、広げると表面積はテニスコート1枚から2枚分!それがお腹に収まっています。
普通に考えれば、人体の驚異のひとつですが、そんな巨大臓器がお腹に収まってるんですから、いつもどこかでシステム障害が起こっていても不思議ではないのです。
小腸では食べたものを消化し、栄養を吸収するということが行なわれています。
その際、タンパク質はアミノ酸かペプチドという単位まで分解されてから吸収されます。
ただし、小腸の粘膜の網の目が正常ならばです。
正常でなく、小腸の粘膜の網の目が粗くなっていたらどうでしょう?
アミノ酸、ペプチドまで分解されない高分子のまま吸収されてしまうということが起こってしまします。
そうすると、身体は異物が侵入して来たと勘違いします。免疫システムが作動し排除しようとします。
そして、高分子のままの栄養は免疫系に攻撃され分解されます。そして分解された残骸は身体にとってゴミとなります。
ゴミは身体のデトックス力によって排泄されれば良いのですが、アトピーの方はデトックス力が弱い体質です。
デトックスによってゴミが充分に排泄されず、身体に蓄積していきます。
そして、負の連鎖がアトピー性皮膚炎に繋がって行きます。。。
この続きは次回に。