過敏性腸症候群は小腸の異常です。

小腸の機能異常が消化物の異常発酵を引き起し、腸内にガスが発生する結果、過敏性腸症候群の症状が起こると書きました。

ということは、小腸の機能異常を起こす原因を除去すれば、過敏性腸症候群の症状は消えるということになります。

では、小腸の腸内環境を悪くしてしまう原因は何でしょうか?小腸は7メートルもある巨大臓器だと説明しました。

7メートルもの長さの小腸がお腹に収まっているのです。お腹の解剖図を連想してみて下さい。解剖図では、小腸はお腹に整然と収まっていますね。

ところが実際はそうはいきません。ところどころが緩んでしまったり、反対に縮んでいたりして、凸凹した状態なのです。

そんな状態ですから、小腸の働きが部分的に悪くなっているわけです。部分的に動きがいびつのなって、働きが悪くなるのです。

部分的な問題でも、全体の機能低下に繋がってしまうのです。小腸という巨大臓器は、いつもどこかでシステム障害を起こしているものなのです。

この様な背景を基にして、小腸の機能異常は引き起されます。悪くなってからケアをするのではなく、悪くなり過ぎない様にケアを怠らないことが大事なのです。

では、次で「漢和堂的」小腸ケア法をご紹介します。