腸内環境2

中心となるのは、小腸であると知ったのは、やはり臨床の現場です。実は内臓も「凝る」のですが、小腸も例外ではありません。むしろ凝りやすい臓器と言って良いでしょう。小腸が凝ることを発見したことは、とても大きなことでした。
お腹に手を当て腹診すると、腸の反射でお腹が固く、圧痛を感じる方が非常に多いのです。特におへその周囲は圧痛の多い、固くなっていることの多い場所です。この辺りは小腸の反射でこうなっているのだと臨床で知りました。
そして、凝った小腸は機能が低下していますから、消化吸収機能も弱まっています。そこへ、どれだけ良い栄養を摂取しても吸収が悪いので、活用されにくいのです。
だから、まず小腸の凝りを取ってあげることが先決で大前提だと知りました。小腸の施術法を開発したことで、小腸の凝りのコントロールができるようになり、小腸の機能を正常化することができるようになりました。
その頃、乳酸菌飲料などの摂取やヨーグルトの摂取では、腸内環境が改善されにくいことがわかってきたのです。しかし、それに変わる有効な手段も見出されていませんでした。
巷では腸内環境改善ブームの兆しがありましたが、有効な方法が確立されていなかったため、ブームに発展することはありませんでした。
つづく