カテゴリー別アーカイブ: 生活養生

経皮吸収と経口吸収3(経皮吸収編)

経口吸収の正常な寛容力は、                         1、身体の全体力が旺盛                          2、小腸の機能が正常   このふたつの条件で保たれていると書きました。

では、次に経皮吸収を考えてみましょう。皮膚は異物を全てブロックし、体内に侵入しないようにするための組織です。

異物の侵入を防ぐために、表皮の外面は皮膚バリアで保護されています。これは、皮脂と汗が混じり合っているもので、潤いを保つ働きもあります。

しかし、近年の化学物質の氾濫で、皮膚バリアを通過してしまったり、皮膚バリアを壊してしまうような物質が身の回りに溢れるようになりました。

異物が皮膚バリアを通過して、体内に侵入すると免疫細胞が異物を排除するように働きます。

免疫の仕組みは少し複雑なので割愛しますが、異物排除反応の繰り返しで、免疫反応が過敏になると皮膚アレルギーを起こします。

皮膚のカユミを伴うので、皮膚を掻き壊してしまい、皮膚が傷つきます。そして、傷に異物が触り刺激し、カユミが起こるという悪循環に陥ってしまいます。

この悪循環を断ち、健全な皮膚に戻すには、皮膚バリアを保護することが必要です。

そのためには、経皮吸収されない、或いはされてもアレルギーを起こしにくい成分の使用されているものの選択が必要です。

顔に使うスキンケア用品、メイク用品、シャンプやリンス、トリートメント、ボディの石鹸やボディーソープ、洗濯石鹸などは特に気をつけたいですね。

加えて皮下の循環を良くして、デトックスを促し健全化することも必要です。これにはオリジナルの指圧(Hands Rub)が役立ちます。

自律神経の乱れがある場合は、自律神経施術(Stick Press)、内臓リンパの機能低下がある場合は、内臓リンパ施術(Lymph Touch)を併用します。

http://www.kanwado.net/treatment/

経皮吸収と経口吸収の、両輪を共に改善していくことがとても大事です。片手落ちでは効果的ではありません。

つづく

経皮吸収と経口吸収2(経口吸収編)

さて、口から入っていく飲食物は「身体にとって、危険かもしれない全くの異物」な訳です。

しかし、それらをを取り込んで消化し栄養摂取しないと、身体は維持できません。皮膚などのように、異物をことごとく拒むようなシステムではないのです。

異物をことごとく拒むようなシステムでは、飲食物全てが排除の対象になってしまい、アレルギー反応が起こってしまいます。

ある程度寛容にできているから、飲食物から栄養が吸収できるんですね。だけれども、悪いものが入ってきたときに対処できないとマズいわけです。

だから、まず胃液という酸(塩酸のような酸です)で消毒します。それをかいくぐってしまわれた場合は、嘔吐とか下痢で排泄されます。

こうやって、消化器内は健全に保たれ、消化吸収によって栄養が身体の隅々まで供給されるから、生きていけるわけです。

ところが、経口での飲食物の摂取でもアレルギー反応が起こってしまうことがあります。食物アレルギーです。

これは、飲食物がもともと合わなくて起こるのではなく、身体の寛容力が低下して起こってしまうと考えています。

臨床でいつも経験していることなんですが、経口吸収に対してのアレルギー(食物アレルギー)のある方は、消化器の中心である小腸や身体の全体力が低下している場合が多いのです。

腸や身体の全体力が低下しているので、身体の寛容力も低下してしまうのです。いや、むしろ低下させることで身体を守っているのです。

だから、小腸や身体の全体力を向上させてあげることが、より根本的な問題解決と言えるでしょう。

リッチーケアメソッドは、身体の全体力をオリジナルの指圧(Hands Rub)で改善し、小腸の機能をオリジナルの内臓リンパ施術(Lynph Touch)で改善していきます。http://www.kanwado.net/treatment/

つづく

経皮吸収と経口吸収1(総論)

外界と体内は厳格に仕切られています。仕切られているのは、
1、皮膚
2、粘膜 です。
皮膚は、外界に接する最も広い面積を持ちます。外界からの異物の侵入を防ぐためのバリア機能と、バリアを作るための働きを含む排泄機能が備わっています。
バリア機能だけですので、吸収機能はありません。吸収しない様にできているともいえます。薄い皮膚の膜だけで外界との境を作っています。
粘膜は、呼吸器と消化器、目や耳、泌尿器、性器などの粘膜が外界に接しています。目や耳、泌尿器、性器は皮膚と同じで吸収機能を持っていませんが、呼吸器と消化器の粘膜は吸収機能が備わっています。
呼吸器は空気を吸収し、それ以外は吸収しないようになっています。消化器は食物から必要な成分だけ吸収し、他は排泄します。
皮膚と目や耳、泌尿器、性器などは吸収機能が備わっていないため、異物侵入に対しては厳格に対処します。その性質から、炎症などで異物の侵入が何度も起こると、アレルギー反応を起こします。
呼吸器と消化器は異物を吸収する働きがありますから、少し寛容にできています。呼吸器は空気だけを取り入れる訳ですが、空気中には様々な異物が混在しています。それをブロックして、必要な空気成分だけを取り込みます。
呼吸器の粘膜に炎症が蔓延し、異物の侵入が重なるとアレルギー反応を起こしてしまいます。典型的な粘膜の慢性炎症が喘息です。
消化器の粘膜は、飲食物から栄養を吸収します。飲食物という、全くの異物を体内に取り込んで、必要な栄養素を吸収して不必要な物質は便として排泄します。
身体と全く異質の物質を取り込んで分解し、必要なものだけを吸収し、不必要なものは排泄するというスゴ技をいつも行っています。
身体に合わないものを取り込んだ時も、なるべくアレルギーを起こさないでおく「免疫寛容」という余裕のある働きを備えています。
口に合わないという言い回しがありますが、よほど相性の悪い食べ物ということができるかもしれませんね。
つづく

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと3

それでもなお、身体の冷えは防ぎにくい場合も日常では多いです。なので、入浴で一日の冷えをリセットすることをおススメします。

半身浴、または炭酸浴がオススメです。

半身浴は、みぞおちから下だけお湯に浸かって15分以上、できれば20分浸かり続けて下さい。お湯の温度はぬるま湯程度ですが、自分が心地良い温度を目安にして下さい。

炭酸浴は、市販の入浴剤を使うより、重曹とクエン酸、自然塩を使う方が経済的です。余分な香料とか色素も付いていません。

重曹大さじ×3、クエン酸大さじ×1、自然塩大さじ×1の割合で使って下さい。湯の温度は、同じ様に心地良く感じる程度で良いです。

炭酸浴は、半身浴に比べ短時間で芯から温まります。炭酸が皮膚から吸収され、結果的に血行が良くなるのです。

半身浴は、ゆっくりお風呂に入ってリラックスしたい方にオススメで、炭酸浴は、時間がなくてゆっくり入っていられない方にオススメです。

身体の冷えは、現代生活で避け難く、冷えの蓄積で身体は弱ります。

足を温める、飲食で冷えない様にする、入浴で身体を温める。この3つの方法を日常生活に取り入れて、健康生活を実現して行きましょう。

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと2

足元の冷えに注意することに加えて、心がけたいのが冷たいものの飲食です。冷たいものを飲食すれば、内臓を冷やしてしまうことになります。

内臓は冷えると働きが悪くなりますから、身体のパフォーマンスが落ちてしまします。暑い時は、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えるので要注意です。

併せて気を付けたいのが、水分の摂り過ぎです。冷やした水でなくても、温めてあっても、摂り過ぎは冷えにつながります。

水分を摂り過ぎると、循環血液量が増えます。そうすると、過剰な水分はむくみとなって身体の末端に停滞します。

停滞した水分は、外気温に冷やされたりすることになります。そして、身体が冷えてしまうのです。

加えて、食事前後の水分の大量摂取は、胃液が薄まってしまうので消化力が落ちたり、胃酸が薄まって、殺菌能力が落ちるという弊害があります。

水分の大量摂取は、デトックスに良く、アンチエイジングにつながるなどと謳われたりしていますが、摂り過ぎは逆にエイジングを進めます。

つづく

 

日常生活で、最低限に心がけておきたいこと1

1身体の冷えに注意する。(血行を悪くしない様心がける)

夏の冷房、冬の暖房共に、足元が冷えてしまします。足が冷えると、足先の冷たい血液が心臓に戻る途中にお腹を通過する際に、「内臓の熱を奪い」ます。

内臓は、冷えると働きが悪くなります。内臓は身体のエンジンです。エンジンの性能が落ちれば、身体は元気を失います。

対策は、足の甲に使い捨てカイロを貼る。これがオススメです。お腹や腰にカイロを貼っている方がいらっしゃいますが、冷えは身体の中から起こります。

中から冷やされてしまっているのに、表面から温めるより、中から冷えない様にした方が良いのです。それが、足の甲にカイロを貼るという方法です。

カイロを貼ることが難しい場合は、シルクの5本指靴下を履くことをお勧めします。シルクの作用で足がベトつかないため、冷えにくいのです。

しかし、冷えを防ぐことはできても、温めることはできないので、保温にはなっても加温にはなりにくい方法です。

つづく

 

現代生活で「最も大事なこと」2

答えは、「この環境の中でも、健康で生き続けられる身体を維持する」です。私たちの身体は、ある程度の毒物には耐え得る様になっています。そして、それらを分解したり排泄したりする力も備わっています。
その力を維持すれば、健康に生きられるのです。不健康なものを一切取り込まずには生きられません。だったら、取り込んでも健康を維持できるだけの身体を持てば良いのです。
もちろん、なるべく取り込まない工夫は必要です。しかし、それが過剰になると、逆に取り込んでしまったというストレスが増えてしまい、身体のパワーが落ちてしまい、本末転倒になりますから要注意です。
「この環境の中でも、健康で生き続けられる身体を維持する」智恵は、伝統医学の中に溢れています。身体のパフォーマンスを上げる智恵です。
それなのに、この宝物はなかなか広がらず、浸透しません。理由は、忙しい現代生活にマッチした方法がほとんど無いからです。
リッチーケアは、自分で行なうケア、施術として受けるケア、双方のケアを用意しています。ご自身の生活の中に、習慣として取り入れることが容易な方法です。
身体本来の能力を落とさずに、最大限に発揮して、健康に生き続けるには過酷な現代を、元気いっぱいに生きて行きましょう!

現代生活で「最も大事なこと」1

汚染された空気を吸ってて、健康になるでしょうか?
汚染された水を飲んでて、健康になるでしょうか?
農薬だらけの野菜を食べてて、健康になるでしょうか?
添加物だらけの食品を食べてて、健康になるでしょうか?
化学物質だらけの日用品を愛用してて、健康になるでしょうか?
薬を飲んでて、健康になるでしょうか?
恐らく皆さんの答えは、全て「ノー」ですね。これだけを考えてみても、健康に生き続けることが難しい現代生活だと理解できます。
では、これらを全て排除して生きることは可能でしょうか?「イエス」と答えられる方は、ほぼいらっしゃらないと思います。
健康に生きるために必須なものが、とっても危うくなっているのが現代です。さりとて、それらを完全にすることはほとんど不可能に近いのです。
しかし、私たちの願いは健康に生きることであり、健康な人生を全うすることです。それを実現するにはどうすれば良いのか?

つづく