カテゴリー別アーカイブ: スポーツ障害

膝の故障3

膝の故障予防ケアには、大腿筋膜張筋のケアが欠かせません。この筋肉はズボンのポケットラインに沿って位置しています。位置が解り易いですね。

この筋肉をケアするには、オリジナルのツボ押し棒(リッチー棒)を使用するのが良いのですが、100円ショップ等で売られている、ミニすりこぎ棒でも代用できます。

棒の先端の丸い部分で、ポケットラインに沿って皮膚に直角で押します。押したときにズ〜ンと響くような心地良さを感じればツボにぴったり当たっています。

このズ〜ンとくる感覚を目処に、ポケットラインに沿って上下に移動しながら押します。時には、押した側の下半身全体に響くこともあります。

片方が終わったら、押した辺りだけでなく、下半身全体が軽くなっていることが実感できるでしょう。

大腿筋膜張筋のケアはとてもカンタンですが、膝の故障予防にはとても大切です。自分で手軽にできますから、毎日行なって下さいね。

膝の故障2

スポーツによる膝の故障を未前に防ぐ方法なんてあるのでしょうか?カンタンな方法で未前に防ぐ方法があります。

膝の故障で最も多いのは、ねじる力によるものです。1度に大きくねじってしまうケースと、何度もねじることによって故障に繋がるものがあります。

どちらのケースの予防にも繋がる方法が「股関節の可動域を広くしておく」ことです。

なぁんだとお感じでしょうか?でも、これがとても大事なことなんです。股関節の可動域を広くするのに大事な筋肉が3つあります。

大腿筋膜張筋:骨盤の外側にある筋肉です。ズボンのポケットの位置にあるので、その筋肉の場所を「ポケットライン」と命名しました。

中臀筋、小臀筋:お尻の上縁で骨盤の骨に沿って手のひらをおいたところに位置する筋肉です。

この3つの筋肉が凝ると、股関節の可動範囲が狭くなります。特に、大腿筋膜張筋は大事です。

この筋肉をセルフケアするだけで股関節の動きが良くなり、下半身の筋疲労まで和らぎます。

次に、この筋肉のセルフケアの方法をお伝えしますね。

膝の故障1

膝関節は傷めてしまうと治りにくい関節です。傷めない様に先回りするケアが大事です。

膝関節の構造を考えてみましょう。膝関節は曲げ伸ばししかできない関節です。ちょうど蝶つがい(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9D%B6%E7%95%AA)のような構造になっています。

膝は、まっすぐするから折り畳むまでしか動かない関節なんです。ところが、スポーツでは膝にしばしば大きな「ねじる力」が加わります。

これが危ないんですね。ねじる力によって、半月板とか靭帯を損傷してしまします。スポーツ障害です。

膝を故障してしまうことは、アスリートに取って大問題です。引退を余儀なくされてしまうことがありますし、故障に留まれたとしても回復期間のブランクは大きなハンデです。

加えて一度故障してしまうと、つねに再び傷めてしまうのではないかという不安が拭えず、思い切ったプレーの支障となります。

この様なことを考えると、故障してしまうより、故障しない様に予防的にケアしておくことの大事さがおわかりですね。

では、予防的ケア、これを次回にご紹介します。