首が凝ると、心も身体も病む。2

凝っている筋肉を放置しておいて、身体に良いはずはない。
誰でもが直感的に感じることです。
鍼灸師、マッサージ師である私は、「首インナーマッスル」(首の深層筋)が凝っていることは、当然の如く、良い訳がないと直感しました。
ところが驚いたことに、その対処法や治療法は探しても探しても、皆無でした。
何故だろう?当時の私には大いに疑問でした。でもその原因は単純なことだったのです。凝っている筋肉即ち「首インナーマッスル」(首の深層筋)の位置が問題だったのです。
確かに「首インナーマッスル」(首の深層筋)の位置は、首の側面でやや深いところです。その前側には胸鎖乳突筋と言う筋肉があり、その内側の深部には、有名な頸動脈があるのです。
この頸動脈を圧迫すると、脳血流が低下し、気を失います。首を絞めると気を失うのはこれが理由です。
そうなってしまうのを恐れるあまり、この辺りは触れないでおこうという様になったと思われるフシがあります。
そして代わりに首の後ろ側と肩の筋肉だけマッサージするという方法が広く行われる様になりました。
しかし、「首インナーマッスル」(首の深層筋)をマッサージすることは、怖いことでも何でもなく、筋肉の場所を間違えなければ、リスクは全くないのです。
むしろ、行わないことにより、その場しのぎのマッサージになってしまうばかりか、病気の予防、健康維持への効果は期待出来ないのです。
私は、ほぼ全てのケースに於いて「首インナーマッスル」(首の深層筋)にアプローチしますが、それによって悪影響を及ぼしたことはありません。
気を失うかもしれないと恐れるあまり、大事な施術アプローチを避けてしまい、必要な治療を回避してしまうということが起こってしまったのです。
当時、施術法を探しても見当たりませんでした。ならば自分で開発するしかない。そう思い至るまでに、時間は要りませんでした。
首凝りマイスターへの道のりが始まりました。
この続きは次回へ!