首が凝ると、心も身体も病む。5

なぜ、首が凝るといけないのか? その3「内臓とリンパの機能が低下する」
内臓は、栄養を吸収し、必要なところへ必要なだけ栄養素を分配し、それをエネルギーに細胞が充分働ける様にしています。また、栄養を分解し、再合成し新しい細胞を作り出せる様にしています。
それとともに、細胞が活動することによって生じる老廃物を回収し、分解し、排泄しています。古い細胞を分解して再利用したり、分解した老廃物を排泄したりしています。
「首インナーマッスル」が凝ると、自律神経が乱れやすくなることはお分かりいただけていると思います。自律神経が乱れると、内臓も影響を受け、充分に働けなくなってしまいます。
その結果、内臓が働くことによって行われている栄養の吸収や分配、老廃物の回収、分解、排泄がスムーズに行われなくなってしまいます。
そして、その状態が長く続くと、次第に内臓自体の栄養も不十分で不足してきます。栄養不良から、内臓の働きが悪くなってしまいます。
また、老廃物の処理機能が悪くなることにより、内臓自身にも老廃物の蓄積が起こってきます。老廃物の蓄積によって、内臓の質が悪くなり、働きも悪くなってしまうのです。
内臓だけでなく、リンパの働きも悪くなってしまいます。リンパは栄養や老廃物を運搬するシステムのひとつなのですが、とても流れが遅く、流れが停滞しやすいのです。
栄養は、動脈の中を流れる動脈血で身体の隅々の細胞まで運ばれます。そこで発生した老廃物は、静脈の中を流れる静脈血で回収されます。
ところが、老廃物は静脈だけで回収し切れず、10%前後の老廃物の運び残しが発生してしまいます。この老廃物の運び残しを回収するシステムがリンパです。二重の運び出し機能が備わっているのです。
ところが、このリンパの流れはとても遅く、とても停滞しやすいのです。リンパの流れが悪くなると、老廃物の運び出し機能が低下し、細胞の間に老廃物を含んだリンパ液が停滞し、むくみの元になってしまいます。
このように、内臓に栄養不良の状態を起こし、老廃物が蓄積して内臓の働きが悪くなるとともに、リンパの流れが悪くなると、いっそう新体各所の機能が低下してしまいます。
その状態が長期で続けば内臓自体が劣化を起こし、ついには内臓が壊れてしまいます(内臓の病気の発生)。内臓は壊れてしまうとなかなか回復しません。また、一旦壊れると治らなくなってしまうケースも多く存在します。
「首インナーマッスル」の凝りから自律神経のバランスが崩れ、バランスの崩れが長期化することによって内臓の働きが悪くなり、果ては内臓が劣化して内臓病に発展し、治らなくなってしまうこともあるということがお分かりいただけたと思います。
首インナーマッスルの凝りは「健康の大敵」で、首インナーマッスルの凝りは「放置するととても怖い」ことがおわかりいただけたでしょうか。
そして、「首インナーマッスル施術法」の開発が始まります。
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