パニック症状は、「症状」で「病因」でない。

パニック症状は、症状で原因ではないと書きました。

症状を和らげるために、何ヶ月も何年も薬を飲んでいいのでしょうか?薬を飲み続けていれば良くなるのでしょうか?

前回、歯医者さんの治療を例にとりました。虫歯の治療は痛みを取ることでなく、虫歯を無くすことですね。

パニック障害の治療も同じです。パニック症状を和らげることではなく、パニック症状が無くなることが治療です。

それを行なうには、パニック障害の病因を知らなければなりません。パニック症状を起こした原因です。

パニック症状は、電車やエレベーターの中など閉じられた空間で突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こします。

パニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。

そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。

症状の起こる場所に注目して下さい。電車の中とかエレベーターです。ここ、かつては普通に乗れていましたよね?そう、普通のことなんです。

普通のことが普通にできない様になってしまった。だから、パニック症状を起こしてしまうわけです。

普通のことが普通にできない状態に陥っている。これがパニック障害の本態です。

では、どうしてそんなことが起きてしまうのでしょうか?精神的に弱いからでしょうか?

実は、精神的に弱いからという理由ではありません。ここに、解決のカギがあります。

次で更に進めて行きますね。